土地家屋調査士試験の合格者のタケさんです。わたくしは独学で土地家屋調査士試験に合格しました。ちなみに司法書士も行政書士も独学です。自慢しているのではありません。単に予備校に行くお金と時間がなかっただけです。
そんな悲しい身の上話は置いておいて、今回は土地家屋調査士試験を独学で勉強したい方におすすめのテキストをご紹介します。
わたくしが合格したのはかなり前なのですが、土地家屋調査士試験の受験業界は現在もあまり変わっていません。新進気鋭のアガルートが参入してきたくらいでしょう。
入力が面倒なので、土地家屋調査士は今後「調査士」って言うことにします。
もくじ
わたくしが合格した当時、調査士試験に対応する予備校は
- 東京法経学院
- LEC東京リーガルマインド
- 早稲田法科専門学院
くらいしかありませんでした。
わたくしが使っていたテキストは、東京法経学院の『調査士合格ノート』というテキストでした。
ただ、現在は販売されていないようですね。調べてみると東京法経学院の講座を受講すれば手に入るようです。
独学でもわかりやすいテキストだったので、市販されていないとは残念無念です。
もうひとつ、独学者におすすめのテキストは、
早稲田法科専門学院の土地家屋調査士受験100講です。
わたくしが受験していた当時、多くの人が使っていたテキストです。調査士合格ノートが市販されていないことを考えると、現状独学で勉強するならこのテキストしかないと言えるでしょう。
ただ、当時の印象からすると、
説明が難しいんじゃ
という感じです。今は改訂されているので表現が変わっているかもしれませんが、平易な表現で書かれてはいなかったので、超初学者だったタケさんには難しかったという印象です。
調査士試験は書式対策が重要です。特に土地に関する書式ができるかどうかが合否を分けると言えるでしょう。
そんなわけで、書式対策はしっかりと行わなければなりません。わたくしは過去問を繰り返し何度も解いていました。ただ、何の基礎もなかったのでいきなり過去問はかなり厳しかったです。
今思えば、書式の基礎を学ぶテキストがあれば良かったなと思います。そんなことを考えながら調べていると、良さそうなテキストがあるではないですか!
これで書式の基礎を学んでから、あとはひたすら過去問を解くことをお勧めします。過去問を解くことによって自分が合格レベルにいるのか、そうでないのかが一目瞭然になります。
過去問を解いてみて、ある論点に気づけなかったのであればそれをしっかりと復習して「次に似たような問題が出たら絶対に落とさない」というように潰していけば、大抵の問題は解けるようになるでしょう。
もう一つ書式対策で使えるテキストは、前の基本書と同じ早稲田法科専門学院のテキストです。
正直言って、書式の基礎ができている人はすぐにでも過去問を解けばいいと思っていますが、書式に自信がない人で他のテキストも見てみたいという方には上記のテキストもいいのではないでしょうか。
基本書を「受験100講」にしている方は書式の勉強も「受験100講」で揃えるのも親和性があっていいかもしれませんね。
調査士試験も他の試験と同じく「過去問」は超重要です。何度も言います。
独学ならなおさら過去問は絶対に必要です!
書式の過去問は、東京法経学院一択ですね。これしかありません。
なぜかこの本だけは市販されているのですね。でもこの過去問を市販で買えるのはありがたいですね。ありがとう、法経学院。
さらに、LEC東京リーガルマインドでは土地家屋調査士試験の過去問集を販売しています。択一の過去問はLECのものを購入すれば解説もしっかりしているでしょう。
わたくしタケさんも冒頭で述べたように、3つの資格試験を独学で乗り切りましたが、何度も強調しているように『過去問は超重要』です。過去問を制すれば試験を制することができます。
過去問を繰り返し繰り返し解くこと、地道な努力を積み重ねることで合格に近づけます。
【司法書士試験初学者向け】3年かかって働きながら独学で合格した者が、予備校と独学のメリットとデメリットを比較してみた電卓は「関数電卓」ですよ
調査士試験で忘れてならないのが「関数電卓」と「三角定規」です。地味に重要です。わたくしは関数電卓の使い方も一から独学で覚えましたが、効率が悪いので以下の書籍を参考にするといいでしょう。
今はいいテキストが増えましたね。ちなみに上記書籍の著者である中山祐介先生はアガルートの講師です。アガルートは土地家屋調査士講座としては一番お勧めの講座です。独学が難しいと考える方は「アガルートの土地家屋調査士講座」を検討しましょう。
【2022年合格目標】アガルートの土地家屋調査士試験講座の評判や内容をまとめました電卓は関数電卓を買いましょう。関数電卓でないと意味がありません。余談ですがわたくしが土地家屋調査士試験を受けていた少し前までは「そろばん」で試験を受けていた強者がいたそうです。というより電卓の使用が認められていなかった時代もあるということです。
「そろばん」ってカチカチうるさかったでしょうね…
そんな余談は置いておいて、関数電卓ですが、どんなものでもいいです。関数電卓なら。こんなものでも貼り付けておきます。
「土地家屋調査士試験対応」って買いてあるので安心ですね。それを狙っていると思われますが。
三角定規は「縮尺定規」ですよ
三角定規も書式作成には欠かせません。図面の縮尺に合わせた縮尺定規を買いましょう。
わたくしが受験時代に使っていたのは、東京法経学院の「すいすい君、すらすらチャン」です。なかなか斬新なネーミングセンスだなと思っていましたが、今だに販売していますから根強い人気なのでしょう。
この「すいすい君、すらすらチャン」を知らない土地家屋調査士受験生はまだまだ駆け出し受験生ですね。もう一度出直して来てもらいましょう。
別に「すいすい君、すらすらチャン」じゃなくても合格してみせるぜ、という方はこんなのでもいいでしょう。
この三角定規は試験で図面を書くときに滑らないよう、裏に粘着度の弱い両面テープを張っておくということが流行っていました。今でもそうなのでしょうか。あまりに強い粘着のテープを張ってしまって、解答用紙が破れる受験生が続出したとかしないとか。
なお、土地家屋調査士試験の書式は実際に書いて慣れなければなりません。そうすると図面を描くための用紙が必要になります。真っ白のA3サイズのコピー用紙を使えばそれでいいでしょう。
実践に近い方法で図面を描きたい、という人はLECや東京法経学院で書式用の用紙が販売されていますし、アガルートではデータをダウンロードできるみたいですのでご自分で調べてみてください。
すみません。リンクを貼り付けようと思いましたが、思いのほか面倒なので最後は個人で検索してください。
サクッと独学用のテキストを紹介するつもりでしたが、思いのほか長い記事になってしまいました。記事を書いていて昔のことを思い出して懐かしい思いになりました。
今は独学で土地家屋調査士試験に挑戦することが簡単だとは思いません。わたくしは独学1年で合格できましたが、今の試験を独学で挑戦するとしたら1年で合格する自信はありません。ただ、絶対に無理だとも思いません。時間がかかってしまうかもしれませんが、合格レベルまではいけるでしょう。
自分で勉強のスケジュールを組んで、それを守れる人は独学でも十分な教材はそろっています。
- 勉強のスケジュールが立てられない
- すぐに勉強を怠けてしまう
- 何から勉強していいかわからない
- 時間を有効に使いたい
上記に当てはまる人は、独学よりも予備校に行った方が効率はいいはずです。
自分に合った勉強スタイルを見つけてください。あとは絶対に合格したいという強い意志が必要です。独学でも予備校を使うとしても、合格する意志がない人はずっと合格できません。覚悟が必要です。
土地家屋調査士となって仕事を頑張りたいと思っている人に少しでも参考になれば幸いです。
タケさん(@takesanblog)でした。