【司法書士と学歴】高卒でも司法書士になれるか

わたくしタケさんが司法書士に合格したのは平成23年です。2011年の東日本大震災があった年です。わたしは直接被災したわけではないですが、テレビの中に見る悲惨な光景に胸を痛めたのを覚えています。

日本中が悲しみに包まれたその激動の年に必死こいて勉強した結果、司法書士に合格することができました。大震災が起きた年に合格したので忘れられない記憶が心に刻まれています。

前置きはこの辺にしておきましょう。

突然ですが、わたしの学歴は「高卒」です。高校卒業ということです。ですが、私はあまり高卒ということを全面に押し出したことはありません。

「高卒司法書士」

なぜ高卒をアピールするのでしょう。そんな人はいくらでもいます。希少価値もありません。お客様に自己紹介するときに名刺を差し出しながら、

タケさん
タケさん

「高卒司法書士のタケさんと申します」

とでも言うのでしょうか。馬鹿げています。「コウソツ」という四文字を言うのも面倒です。

またまた、前置きが長くなってしまいました。すみません。

わたくしタケさんは司法書士に合格したこともあって、よく学習相談を受けることがあります。そのときによく聞かれたのは次の質問です。

高卒で司法書士を目指すのは無謀ですか?

タケさん
タケさん

高卒ということではなく、そんな質問する人が司法書士を目指すことが無謀です。

こういう質問する人って、仮に司法書士に合格できなかったとしても

いや…だって…わたし高卒ですから…

と司法書士試験を高めているフシがあります。高卒だから合格できないのではありません。努力が足りないのです。そんな質問する前に死ぬ気で勉強しましょう。無謀かどうかはそれから決めるのです。

法学部出身ではないですが大丈夫でしょうか?

タケさん
タケさん

そんなことわたしに分かるわけがありません

これもよく聞かれることです。法学部出身ではないですが司法書士目指せますか?ということです。

法学部出身なら大丈夫だという根拠はあるのでしょうか。法学部でも合格できない人もいます。

法学部なら法律の基礎ができているので、試験に有利かもと思っているのかもしれませんね。わたしは法学部ではないので、法学部がどれほどの実力をもっているのかは知りません。でもアドバンテージはそんなにないと思います。

法学部だと4年間法律を勉強しているので、まったく

そもそも学歴を気にする意味が分かりません

司法書士試験は学歴に関係なく受験することができます。そうであれば、学歴を気にする必要はありません。高卒だろうが、中卒だろうが合格するための努力をした人は公平に資格を取得できるのです。

わたしは高校を卒業してから、土地家屋調査士事務所に就職しました。そこで4年くらい働きながら勉強し、土地家屋調査士の資格を取りました。調査士の事務所で働いてから初めて司法書士の資格があることを知り、実際の司法書士の先生と接する機会がありました。そのときに、

タケさん
タケさん

司法書士ってカッコいいなぁ〜。

と思い、勉強をはじめたのが司法書士を目指したきっかけです。土地家屋調査士の資格は1年くらいの勉強で合格できましたが、司法書士の勉強ははっきり言って苦行でした。死ぬ気で勉強したのは初めての経験です。その時の勉強については以下の記事に書かれています。

【司法書士試験初学者向け】3年かかって働きながら独学で合格した者が、予備校と独学のメリットとデメリットを比較してみた

司法書士は学歴に関係なく合格することができる試験ですが、中途半端な勉強では合格できません。

高卒だろうが大卒だろうが司法書士試験の勉強を開始する時点でそんなに差はありません。勉強のコツを知っているか、そうでないかは大切になるとは思いますが、そんなのは予備校にお任せすればいいのです。

要は絶対に資格を取るまでは諦めないという気持ちです。あとは、勉強を続けられる環境も必要です。勉強時間を確保できる環境にあるかということです。家庭があるなら家族の協力は必要ですので、勉強できる環境にあるなら家族に感謝すべきです。

学歴を気にする前に勉強しましょう、勉強を続けましょう

ダラダラと書いてしまいましたが、言いたいのは上の見出しに書いた点です。

司法書士を目指すときに「学歴」を気にする時点で気持ちで負けてます。だれでも挑戦できるのですから、合格するための努力を続ければいいのです。言い訳の材料を探す必要はありません。

努力を続けられた人が絶対に合格できるわけではありませんが、努力を続けないと合格はできません。それほど厳しい試験です。ですから、わたしは勉強の相談に来た人には

覚悟がないならやめたほうがいい

と言っています。

『司法書士はおすすめの資格です』と他の記事では言っていますので、勧めているのかいないのかどっちなんだと思う人がおられるかもしれません。が、目指した人が全員が合格できるわけではありません。時間が無駄になってしまうかもしれません。

絶対に司法書士になりたいと思っているなら、おすすめできる資格ですよ。応援するので合格するまで頑張ってください。

ということです。

司法書士は学歴に関係なく受験することができます。司法書士になってしまえば学歴なんて関係ありません。きちんと仕事をすればいいのです。これまでわたしが学歴で損したことはありませんので大丈夫です。

高卒なんか気にするなと書いてきたとはいえ、高卒で司法書士を目指している人はなんとなく同じ境遇のゆえ応援したい気持ちになったりもします。

タケさん(@takesanblog)でした。

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