司法書士は「本当に」コスパ悪い資格なのかを実際の合格者が考えました

司法書士のタケさん(@takesanblog)です。

司法書士の受験者数は、平成22年度をピークに減少し続けています。平成22年頃というと、ちょうど過払い金バブルの頃ですね。

「自分も過払い金で一儲けしよう」と考えた人たちが司法書士の資格を取得しようと夢見たのでしょう。

実際に過払い金バブルは本当にすごかったです。わたしはその波に乗れませんでしたが、過払いバブルのおかげで家を買えたという人もいました。

しかし、過払い金バブルも下火となり、不動産登記や商業登記のシゴトも減少していっている司法書士業界に多くの人が見切りをつけたのか、司法書士になろうと志す人たちは確実に減ってきていることは事実です。

  • メチャクチャ頑張って合格しても仕事がないし
  • 雇われ司法書士になっても全然稼げないよ
  • どうせ将来はAIに仕事取られるでしょ

なんてネットでは司法書士の資格がメチャクチャ叩かれています。合格率約3%ですから簡単に合格はできません。でも合格しても楽々稼げるわけではない。つまり、頑張りに見合った見返りが期待できないという

コスパの悪い資格

と叩かれているわけです。本記事ではわたくし現役司法書士タケさんの経験や私見を交えながら「司法書士ってそんなにコスパ悪い資格なのか」ということについて考えたいと思います。

司法書士試験受験者数の減少

2019年度の司法書士試験の出願者数は16811人。2010年度の出願者数33166人をピークに毎年減少しています。この数字を見ると、司法書士という資格に魅力を感じなくなった人が多くなってしまったということは認めなければなりません。

合格率3%!!100人のうち3人しか合格できない!!そんなに難しい思いをしてやっと合格しても稼げないなら目指すのやめようかな、という流れになっているのでしょう。

では、現在の実際の司法書士業界はどうなっているのでしょうか。

登記事件数の減少

司法書士の仕事は登記申請がメインです。世の中の不動産の動きが少なくなれば、登記の仕事も減っていきます。

昔は「自分の家を持つことで一人前と認められる」という風潮があったかもしれません。しかし、最近の若い人たちは自分の家を持つことにあまり興味がないという人が多いですね。仕事をしていても若い人の不動産の決済に立ち会うことは少なくなりました。

さらに少子化も進んでいますから、今後も不動産の売買は劇的に増加するということは期待できないかもしれません。

会社の登記に関しても、1円の資本金で会社が登記できるようになった平成18年以降は会社の登記の件数も減少しているのが現状です。

また、相変わらず司法書士しか会社の登記ができないということの認知がされておらず、なぜか税理士や行政書士に会社設立の依頼が持ち込まれている始末です。

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タケさん

登記は司法書士へ、という啓蒙活動が必要になってきますね。

今後の不動産登記・商業登記事件数の見通し

では今後、司法書士のメイン業務である登記事件はどうなっていくのでしょうか。

数字だけをみると登記件数は減ってることは間違いないです。しかし、司法書士一人当たりの登記件数を調べてみました。

2018年の司法書士白書によると、平成28年度の司法書士一人当たりの不動産権利に関する登記事件数は 384.9件商業登記事件数は57.3件ということです。

ほとんどの不動産登記は大手の司法書士法人が持っていってますので、さすがに全ての司法書士が一人当たりにこれだけの件数を受任できるわけではありません。

しかし、このようなデータを見ると、司法書士の需要はまだまだ多いように感じますので悲観することは無いと思います。

実際にあまりコネの無いわたしでも、不動産登記の仕事をもらうことができていますので、地道に仕事を一生懸命にしてつながりを増やしていけばそれなりの登記の仕事はできるのではないかと思います。

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タケさん

頑張れば食べていけるだけの仕事はあると思いますよ。

成年後見制度や家族信託の業務への進出

ただ、新しい合格者が何のコネもなく登記の仕事だけで事務所を軌道にのせていくのは非常に厳しいのが現実でしょう。

そこで、最近の合格者ですぐに開業する人は、成年後見制度や家族信託の業務を行うことを考えるのではないでしょうか。

これからは高齢者が増えることは間違いありません。ただ、成年後見や家族信託の制度は高齢者が必ず利用しなければならないというわけではありませんので、これからこれらの仕事が増えていく保証はありません

それでも、まだ家族信託や成年後見制度を扱える司法書士は多くありませんから、今のうちから専門的に扱えるようになると有利かもしれませんね。

勤務司法書士という道

仮に独立開業しても、事務所を軌道に乗せることができずに、やむなく事務所をたたむということもあるでしょう。

しかし、司法書士の資格があればそこで人生終わりではありません。

雇われ司法書士として働くことができます!

確かに、自分で仕事をしていた時と比べて勤務司法書士は制約が多くなります。毎日決まった時間に出社しなければなりません。決まった仕事を繰り返すことになるかもしれません。

しかし。再び働くことができるだけまだマシです。贅沢言ってはいけません。一度失敗しても、またやり直すことができるなんてありがたいと思いましょう。

司法書士はコスパ悪くないですよ

わたしは司法書士になって8年くらい経ちます。司法書士の資格を持ってないときもこの業界で働いていました。その経験を通して言えるのは

司法書士の資格はそれほどコスパ悪くないです

自由に開業できたり、年齢に関係なく資格を持っているだけで重宝されて転職もできますし、贅沢はできませんが普通に生活することだってできます。

明らかに、資格を持っているのと持っていないのとでは待遇が違いすぎます。頑張って資格を取ればそれなりに恩恵にあずかれます。

というわけで長々書いてきましたが、

司法書士目指している皆さん「司法書士試験の勉強は大変だと思いますが資格取れば楽になりますよ」というハナシです。

タケさん(@takesanblog)でした。

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